朋信のつぶやき
伊藤若冲
所員S2号です。
豊中市にある浄土眞宗本願寺派 小曽根山 西福寺では、毎年一回、伊藤若沖の作品を公開しています。
同寺の所蔵品は、若沖が天明の大火で京都を離れて大阪に寄寓したときに、制作したものだそうです。
今年は、「山水図」が修復中のため、「仙人掌群鶏図、「野晒図」、「紙本墨画蓮池図」の三点が公開されました。
サボテンは江戸時代に初めて輸入されたもので、当時としてはモダンな画題だったようです。
美術館の均一な照明下とは異なって、寺の本堂の畳に座って見る若沖は独特の面白みがあり、目の保養になりました。
同寺の公開は、虫干しを兼ねるため、雨天の年には開催されません。
前日が大雨だったので心配しましたが穏やかに晴れ、無料のためか来訪者が絶えず、長蛇の列に並んでから本堂に入るまで二時間もかかるほどの盛況でした。