朋信のつぶやき
大阪万博の思い出
所員Kです。
大阪万博2025まで、あと半年を切りました。
大阪万博1970では、月の石を展示するアメリカ館と、フライトシミュレータを体験できる日立グループ館が大人気でした。
2枚の写真は、日立グループ館のパンフレットを撮影したものです。
フライトシミュレータは建物の3階にあり、3階には8人が座れるブースが16個ありました。
各ブースで操縦桿を握れるのは、前に座っている2人。
1番ブースの操縦者は離陸を、16番ブースの操縦者は着陸を担当します。
16番ブースの操縦席は、256人の中で早い者勝ちです。
小学生だった私は、父が確保してくれた16番ブースの操縦席に座りました。
フライトシミュレータが始まり、飛行機は無事離陸し、途中の区間を過ぎて、
いよいよ着陸態勢に入りました。
しかし、飛行機は地面に着いた後、滑走路を右へ曲がっていきます。
私はあわてて操縦桿を左に切ろうとしましたが、操縦桿は全く動きません。
隣を見ると、大学生くらいのお兄さんが2人がかりで操縦桿を右へ切っています。
その後、飛行機は滑走路を外れて炎上、ブースの中は真っ赤になりました。
今なら、着陸に失敗したときにどうなるかを見たいと思うお兄さんたちの気持ちもよく分かります。
しかし、当時の私は、着陸に失敗したことに大変なショックを受けました。
科学技術の進歩によって、今ではフライトシミュレータもありふれたものになり、世間も少々のことでは驚かなくなりました。
私は、大阪万博2025で大阪万博1970よりも驚くためには、火星人にでも会わせてくれないとダメかなと、と思っています。