朋信のつぶやき
アスピリンローズ
所員S2号です。
弊所からほど近い中之島はバラ園が有名で、5月と10月が開花時期です。
さまざまな品種のバラを見ることができ、その一つにアスピリンローズがあります。
アスピリンローズは、アスピリン誕生100周年を記念して育種された品種です。
英語で、「rose」は「rise」の過去形でもあるので、「Aspirin rose」は「アスピリンが登場した」という意味にもなります。
アスピリンは、自然界に存在しない有機化合物であり、独バイエル社が世界で初めて人工合成した医薬品です。
独バイエル社は、アスピリンの商標権を取得しましたが、第1次世界大戦でドイツが敗戦すると没収され、日本では普通名称化したそうです。
その後、新薬との競合によって解熱鎮痛剤としての需要は低下したものの、20世紀後半になって抗凝固剤としての有効性が確立され、心臓薬として復活したことは周知の通りです。
このため、現在では、社名をつけた「バイエルアスピリン」等が商標登録されています。
商標の維持、管理は大切ですね。